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しあわせの種 10月

 今年は台風が次々とやって来て秋らしい空や風をあまり感じることは
できませんが、桔梗、われ木香、萩の花が秋の風情を運んでくれます。
ところで写真の桔梗この根を漢方薬では用います。
去痰、鎮咳、排膿の効能があり、痰、咳、ノドのはれ痛み、
化膿など呼吸器の炎症を和らげます。代表的な処方に桔梗と甘草を
組み合わせた桔梗湯、桔梗と石膏を組み合わせた桔梗石膏があります。
風邪の時で喉が痛い時や扁桃腺の時などご相談下さい。
薬房の薬棚に桔梗の根を陳列していますのでどれだか当ててみて下さいね。


 腹の底から湧き上る歓喜、腹を抱えて笑う、腹が立つ、腹の虫がおさまらない、
はらわたが煮えくり返る、 腹黒い等感情に直結したことばがあります。
どうしてお腹と感情が関係あるのでしょうか?
実はここ最近の研究で脳と腸の密接な関係が明らかになってきています。

 腸は超元気でいらっしゃいますか?
毎朝バナナの様なお便りがありますか?3~4日お便りがなくても平気ではいけません。
身体はあなたの最愛の恋人毎日お便りを頂かないと淋しいではありませんか?
あるいは1日数回もお便りが来ても、腹がグーと痛くなるこれも良い関係ではありません。
 大切な事を申し上げます。身体はあなた自身ではありません。
あなたといういのちの乗り物、最愛の恋人です。身体の声も聴かず、まあ大丈夫だろうなんて
意識することなく使っているようです。あなたが乗っている車に粗悪なガソリンをいれますか?
変な音がしたりガタガタしてもそのまま走り続けますか?
身体は私たちの最愛の恋人。心をフラットにして身体の声を聴きましょう。

腸がなぜ超大切なのか?
最近、「腸は第二のBrain 脳」とよく言われていますが、実は地球上の生命の進化の過程で
最初にできたのは脳ではなく腸です。チューブの様な生き物(ホヤ、なめくじ、ミミズ等)の消化器官が
身体だった時代がなんと約35億年続き、その後の約5億年でその腸の先端部分が脳となり進化してきました。
いわゆる腸は脳のお母さんなのです。
 脳に幸せを感じさせる物質であるドパーミン、セロトニン、夜眠くなるメラトニンは腸で造られています。
腸内細菌の伝達物質だったそうです。セロトニンの90%は腸内にあり、脳にはたったの2%しかないそうです。
その2%が少なくなると、欝病になるわけです。腸を超大切にしないとセロトニンやドパーミンやメラトニンが
創られず、脳に届けることができません。

 母の威厳
私達が絶対の信頼を寄せている脳ですが、まだまだ未熟なところがありまして自分自身に
快楽を感じさせる神経系さえ満足すれば、体に悪いものでも何でも入れてしまいます。
例えばストレスを受けた時、甘いものやお酒やたばこ等がほしくなりますね。
甘いもの、お酒などは快楽系を刺激し快楽物質が出てストレスが取れたように感じるいわゆる妄想なのです。
ポテトチップス等の油で揚げたお菓子も要注意ですよ。これらも快楽系、報酬系を刺激します。
脳はまだまだ未熟で子供ですから一時的な快楽に走ってしまうのです。
皆さん甘いもの、お酒、たばこ、油で揚げたお菓子が止まらなくなるのは、あなたの意志が弱いのではなく、
あなたが脳に騙されているからです。脳はまだ未熟な存在だと心得ておきましょう。
脳にあなたの大切な人生をコントロールされてはなりません。あなたが脳をコントロールするのです。
意味がよく分からない方は是非Sally薬房の健康教室にお越し下さい。
脳をコントロールするとっておきの方法があります。心も体もバラ色になります。
今月は10月14日1時半からです。 一方、脳を生み出した母親の腸は、脳が受けたストレスに対して、逃げることなく毅然と対応します。
抗ストレスホルモンを創り、また免疫物質を出します。
 悪い菌がきたらセロトニンが、わーと反応を起こして、下痢やおならを通じて体外にだします。
この時に必要なものがビタミン、ミネラル、繊維質の豊富な緑の野菜であり、植物性のタンパク質です。

どうやら、忙しい生活を送っている私たちは心を静かにお腹の声を聴くのではなく、
未熟な頭の声に左右されているようです。今から少しずつお腹の声、身体の声を聴く練習を始めまた腸が喜ぶ食事をしましょう。

西洋の便秘薬は習慣性があるものが多く、また漢方薬でも大黄を多く含むものは体力のある人向けで、
女性や高齢の方には不向きです。女性や高齢の方は血行の流れを良くしお腹を温める事で、
腸の働きを良くすることが最適の治療です。この度この処方での漢方薬を造ってもらいました。
女性や高齢の方で便秘で悩んでおられる方がいらっしゃいましたらご相談下さい。
腸が超喜ぶバイオリンクを是非食卓に

Sally日記