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しあわせの種 10月

「睡眠は身体の疲労回復だけでなく非常に深い意味があるのだが、何か分かる?」と、生物学者でもあり、瞑想の大家でもある師匠に数年前に問われてから、睡眠を色々な角度から観察している。
丁度先日の人間ドック学会で、睡眠のセッションがいくつかあったので聴いた。ラッキーなことに睡眠と覚醒の切り替えを制御する脳内神経伝達物質「オレキシン」を世界で初めて発見し、ノーベル賞候補といわれている柳沢正史教授(筑波大学)の講演もお聴きすることが出来た。先生のご研究では、「睡眠の質は大脳皮質が、睡眠の量は視床下部が制御している可能性があることが分かって来たが、睡眠の解明はまだ始まったばかりで何も分かっていない。」とおっしゃっていた。

人生の約1/3を費やす睡眠、動物にとっては敵から襲われる危険もある睡眠という行為がなぜ必要なのか?なぜ眠くなるのか?なぜ目覚めるのか?・・・なぞだらけだ。

私たちは体内時計を脳の視床下部に持ち、生体リズムを刻んでいる。渡り鳥が地球の半球を渡るのも、鮭が産卵で生まれた川に遡上してくるのも、この体内時計で宇宙のリズムを受信しているからだ。
私たちが眠くなるのは、この体内時計によって宇宙のリズムと呼応し、自然に睡眠物質や覚醒物質が体内で生産される。そこは、自らの意思は働くことのできない領域だ。宇宙の意志というべきものであろうか。
睡眠時には、昼間の出来事の記憶の貯蔵庫海馬が記憶を取捨選択し整理していると言われている。この記憶には『快』『不快』のラベルが張られている。このラベルを張るのは私たちの思考だ。自分の人生、できるだけ『快』のラベルを貼り貯蔵したい。

日本書記には「夜は神が作り、昼は人間が作った」とある。確かに目覚めるまでは、自分の意思は働かず、いのちは天にお任せしている。夜は神の世界だ。この世界は神と人間の共同作業だ。
今日という最高の1日に何のこだわりもなくフワフワの心で喜んで感謝して、夜はお任せ。
明日目覚めようが、目覚めまいが。そんな1日を過ごそう!!

夜、神様が作業しやすいためには・・・
大人は6時間半から7時間半の睡眠を確保しよう!!

日本は世界的に見ても睡眠時間が短すぎる。
ご存知の通り、睡眠時間は認知機能や集中力に大きく影響する。ある実験では『6時間睡眠を14日続けた場合、48時間徹夜したのと同程度の認知機能になる』という結果もでている。
人間は、起床後12~13時間が集中力を保てる限界といわれており、それ以上は眠気を感じなくても知らないうちに作業効率は低下してしまう。また睡眠不足が連日続くと、さらに生産性は低下し、睡眠不足が6~7日続くと3日十分寝ても効率は戻らないといわれている。

ただ、睡眠時間が長ければいいというわけではない。
睡眠時間が短すぎても長すぎても死亡の危険率が上がるというデータがでている。
また、週末寝すぎると週明けの眠気につながるため、睡眠時間が極端に長すぎたり、仕事の日と休日の睡眠時間の差が激しいのも睡眠のバランスが崩れてしまう原因となる。

【良い睡眠をとるには】
★夜の部屋の照明は1トーン落とす。スマホを長く見ない。画面の明かりを暗くする。
★寝室は静かで、暗くて、朝まで適温を保てるように。
★寝る前に思っていることは潜在意識の強力なラベリングになる。
 1日の感謝で満たししあわせな心持に💗叶えたいことをワクワク、ニコニコで想像😊
★腸内環境を整える。
腸脳相関:
腸と脳が相互依存関係にあるということ。
例)緊張するとお腹が痛くなる、慢性的な便秘が続くと気分が晴れない など

  腸内細菌が創り出すホルモン、ビタミンが脳の睡眠・覚醒に影響しているため、腸内環境を整えることが良い睡眠につながる。

【腸内環境を整えるためには】
♥ 野菜中心の食事
♥ 発酵食品を取る(お味噌汁、お漬物、納豆・・・)
♥ 加工食品は出来るだけ控える
♥ 15時以降カフェイン飲料は控える

バイオリンクは腸内細菌の最高の餌になり、善玉菌を増やしてくれます!!

Sally日記