Menu

Sallyのつぶやき

Home

しあわせの種10月

秋は実りの季節。
春から夏にかけて太陽の光をたくさん吸収した植物が、花を咲かせ実を結び、次世代へと命を繋ぎます。 1粒の種から育った植物はたくさんの種を残し枯れてゆきます。
なんとなく秋がもの哀しいのは、生から死への転換だからでしょうか?
しかし翌春には、1つの死から多くの生へと甦ります。

大自然の移ろいを見ていると、その背後に宇宙の法則があるのではないかと感じます。
137億年前の宇宙の開闢といわれるビッグバンが起こり、素粒子と呼ばれる最小単位の物質が生まれました。
この素粒子も生成消滅を繰り返しつつ星となり、また星も生成消滅を繰り返しつつ宇宙は広がっているといわれています。
数えきれない星の中の1つが地球。この地球の上で生き物が生まれ、その生き物は生と死を繰り返しつつも、多種多様の生き物へと進化を遂げてきました。
私たちの身体は37兆個の細胞から出来ていますが、これらの細胞も刻々と生まれ変わって私たちは健康を維持しています。
宇宙の法則あるいは宇宙の意志というのでしょうか、それは物を生み出し、はぐくみ、よりよく発展向上させようとしています。

今朝、瞑想していると大きな木が私の中心軸を「ドーン」と突き抜けました。
先日友人の誘いで大きな木の根元で目を閉じ大自然を感じていたことや、「本気」漢字の由来のお話をお聴きしたことがきっかけとなり、内なる何かが拓けたのかも知れません。

本は木と大地が合わさったもので、下の横一は大地を現し、中心のIは木の幹、横の八は大地に根を下ろす大きな根。
木は大地といういのちの根源からのエネルギー(成分、養分、水)を吸い上げ空に向かって伸びてゆくもの。
気は働き出し、どこかに向かう動き。「本気」はいのちの大地から湧きだしてくるもの。

植物は、土の中で種は芽を出し、茎を伸ばし枝葉を茂らせ空に向かってぐんぐん成長します
根は地中深くもぐって養分を吸収します。
種は芽を出そう、根を伸ばそうなんて考えてはいないですよね。
種の中にあるいのちの衝動が、宇宙の呼びかけ(宇宙の意志)と共振して目覚め、芽を出したのです。
科学ではなぜこれが起こるのか証明できません。
いのちの根源、神、宇宙の創造主という人もいるでしょう。
いのちは生と死の循環の中で、何かを創り出し、はぐくみ、よりよく進化向上させていっています。
私を貫いた大樹は地中深くに根を伸ばし、いのちの源に深く根ざし、四方八方に伸びた根は周りの木々の根と絡み合います。まるで身体の中の神経叢の様です。
大樹は気づかせてくれる。
私たちみんながいのちの源に深く根ざしていることを。
どんなに重い病気にかかっていても、どんなに酷い環境の中にいても、生かされているならばいのちの源と繋がっている。

万物を生み出し、はぐくみ、よりよく進化向上させようとしているいのちの源は、なぜ私たちを生みだしたのでしょうか?
いのちの源は、植物に例えるならば大地です。大地だけでは花を咲かせることはできません。花を咲かせ実を結ぶのは私たちです。いわゆる、見えない世界から見える世界を展開してゆくのが私たちの役割です。
共同作業ではないでしょうか?
土の中の種が発芽するのは、私たちのいのちの中に宇宙の意志がプログラミングされているからです。
見える世界は、うれしい、悲しい、満足、不満足、安心、恐れ、楽しい、不満などの比較、相対世界です。
この世界に生きていると、目の前の現象によって心があちらこちらにコロコロ転がり、宇宙の意志がプログラミングされていることも、いのちの源に根ざしていることも忘れてしまって、限られた力だけで生きようとします。
夢や希望に向かって進んでも限られた力だけでは限界があります。私は何か目標に向かって、最初はやる気満々で進むのですが、なかなか到達できないと分かるとやる気が失せ、弱い自分が出現。もう一人の自分がそれを攻めて、頑張らねばみたいなところがありました。
この繰り返しにうんざり。開き直って弱い自分を認めました。
私は私、頑張るのではなく、精一杯やる。
やる気は限定された小さな自分をただ奮い立たせているだけ。
本気はいのちの源から湧き出してくるもの。

大きな木が身体の中心軸を通った時、力んでいたものが解け、解放感と幸福感に包まれました。
1日に1回でも良いのです。宇宙の意志がいのちの中にプログラミングされていること、いのちの源と根でつながっていることを静かに味わってみてください。続けているうちに頭ではなく身体の奥底から実感が湧き上がるようになります。

宇宙が生成消滅しながら前進しているように、地上部では足りない部分がいっぱいの自分を認め、全力で一瞬一瞬を切り拓いていく。
「えーい」と勇気をもって飛び込み古い皮を脱ぎ捨てようではありませんか。
四方八方に伸ばした根で周りの木々のいのちの成長に協力しよう。
沸々と喜びが湧いてくる。
「私はあなた」「あなたは私」
一つのいのちの大地だから。

Sally日記