インフォメーション

しあわせの種 9月

今年の夏は、Sally 薬房の5人のお客様に赤ちゃん誕生!! 皆様素晴らしいお母さまばかりで、母乳育児の会にもご参加下さっておられます。 このようなママに育てられる赤ちゃんは幸せだと感じます。 自分の時は育てなければという使命感でいっぱい。

おっぱいを飲ませるたびに体重測定し記録。ゆとりもなく、泣いているのはおっぱいが足りないからかと右往左往。心を使う余裕もなく、頭での子育て。
先日、母乳育児会の助産師さんが何度となく口にされた言葉、「赤ちゃんの気持ちを感じる」。

お母さんのお腹の中では、臍の緒で繋がって一体だったのに、生まれてくると切り離されたのですもの。
ベットに寝かされるのよりお母さんのぬくもりを感じる懐に、ずっーと抱かれていたいですよね。
大人だって、病気や、心が折れそうな時は傍に誰かが寄り添ってくれると安心ですもの。とはいえ、ママもすることはたくさん。周りの助けも借りながら、赤ちゃんの気持ちを出来るだけ感じてあげてくださいね。

素敵なママになることは、他の人の心も感じることのできる素敵な人になること。
子育ては、自分育てのビッグチャンス。

 便利な世の中になり五感の感覚よりも、機械が測定したもので、私たちは判断する機会が増えてきています。 測定できないものを感じる豊かさを増やしてゆきたいですね。たまには、文明の利器を手放し、大自然の中に溶け込むことも大切ですね。

先日の読売新聞に日本人の若い女性の痩せすぎが、深刻な問題になっているという記事が記載されていました。アフリカなどの食料不足の国ならともかく有り余るほどの食料の中で栄養失調の状態?
何と戦時中の食べ物がない状況並みだそうです。
体格の指標となるBMIが18.5未満のやせの割合は成人女性で10%、20歳代の女性では21%で先進国の中で断トツ多い。
雑誌やSNSで細身の女性の魅力をアピールすることで、成長期の中、高生のころから、栄養バランスより体型維持のため食事量を減らしたり、甘いスイーツを食べてご飯を抜いたり、ダイエットをしたりが原因となっているようです。
骨量減少等健康を損ねるだけでなく、低体重児を出産するリスクがあり、次世代の健康に大きな影響を与えます。
実は、私は子供のころから瘦せていましたが、妊婦になった時、体重増加率が低く決められていた時代でその上高年齢出産でもあったため、産婦人科の先生に体重増加を厳しく指導されました。祖母の年代で何人も子供を育てた方には、痩せているからもっと食べるように勧められましたが、経験の知恵より、現代的な科学に基づいた知識を選択しました。色々なfactorが重なったのでしょう。息子は月満ちてとても元気に生まれましたが2300gの低体重で生まれ、小学校に上がる頃まで色々と努力が必要でした。
若い女性のやせ割合が増えるに従って、左図の様に低体重の割合が増えてきています。
低体重児はお腹の中で低栄養の状態で過ごすため、飢餓遺伝子が発現し脂肪などを蓄えやすい体質になり、成人後に糖尿病や心臓病、高血圧等のリスクが高くなるといわれています。
日本では、低体重児が生まれる割合が1割となり、国は妊娠中の体重増加の目安を15年ぶりに改訂しました。

妊娠時の適切な体重を増やすには、栄養のバランスの取れた食生活を身につけることが大切です。妊娠してから急に食生活は変えられないのと妊娠する前に卵子は成熟します。質の良い卵子を成長させるためにも思春期から正しい認識と食生活を整えて下さい。

  若い女性の貧血、生理痛などでご相談を受けた時、まず感じるのが食事内容です。朝はパンにコーヒー、昼外食でスパゲッティ、カレー、ラーメンなどのカタカナ食、夜ごはん少なめの夕食。
朝、昼に野菜が少なすぎて、ビタミンもミネラルも足りず食べたものをエネルギーに変えることができず低体温。食べ物から血液が造られるのですが、材料が悪く質の良い血液ができず貧血。
エネルギー源はごはんになさって下さい。お菓子ではありません。
主食を減らしおかずの量が増える傾向にありますが、おかずの量が主食を超えないのが理想です。
毎食両手に乗るお野菜を食べてご飯を燃やしエネルギーに変えましょう。

日本人の野菜摂取目標量は350gとされています。これに対し、日本人の平均野菜摂取量は280.5gで、約70gの野菜が不足しています。野菜不足は改善すべき…とはいうものの、350gの野菜がどのくらいか想像するのは難しいですよね。片手1杯に載せられる野菜の量が約60gであることを活用し、1ベジハンド=野菜片手1杯分(約60g)とカウント。まずは1日1ベジハンド増そして、1日合計6ベジハンドを目指しましょう。

様々な情報が氾濫して何を選択するのか困ってしまいますが、一つの指標として、我々日本民族が長く受け継がれてきたものには知恵があります。知識も大切ですが、知恵も大切にしてゆきたいものです。

Sally日記