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しあわせの種 4月

希望と夢に胸を膨らませて大きなランドセルを背負って歩く1年生、眩しくてエールを送らずにはいられません。
入学式、新学期には桜も微笑み満開。
外国は9月が新学期なので、以前日本もそれに合わそうという議論が持ち上がった時、
夫が「新学期は桜のお祝いがぴったり。春でないとダメ。何でもかんでも外国の真似するんじゃない。
秋は枯れてゆく季節だよ。なんで日本が春に新学期をするのか分かってない。」と言った時、それ程の意味を感じていませんでした。

ここ数年、自然の移り変わりを視覚だけでなく、五感の感覚で感じるようになりました。
そのような中でも特に、皮膚感覚の中に光や色彩、匂い、音の種を感じます。
目に見えたり、聞こえたりするわけではありませんが、何か形になる前の振動を感じます。

ある予備校の先生が言っていらしたのですが、「子供の学力は冬より暖かくなる春から夏にかけて伸びる」と。
その言葉をお聞きした時、そんなことある?と思いましたが、春のエネルギーを肌で感じるようになると確かに春のエネルギーは創造に満ちている。
私たち人間も大自然の一部、きっと季節のリズムに沿っているのでしょう。
そんな感覚を感じられる日本人って素晴らしいですね。

日本の春の感覚では春には3つあると
1、 まず、日差しが強まる「光の春」
2、 雪解けや鳥の鳴き声などの「音の春」
3、 そして「気温の春」を迎えて桜、杏子、スモモ、桃、梨、リンゴの花と春爛漫!!

息子が小学校高学年だったある日、
「おばあちゃんが僕をおんぶしてくれて、ねんねんころりよ、おころりよって歌ってくれて、あれは温かくてすご~く気持ちよかった。」と、何を思ったのか突然このように言ったのです。
それは息子が2歳位の記憶で、それも母が手伝いに来てくれたのは一カ月にも満たない期間。
そんな時の事「覚えてるの?」って聞くと、「すっごく気持ち良かったもん」と。

病気になった時や悲しみに打ちひしがれている時、
だれかにぎゅっと手を握ってもらったり、さすってもらったり、ハグしてもらうとどんな言葉より心が満たされ温かさが広がります。
赤ちゃんは、たくさん触ってもらうことで、脳の発達、身体の発達が大きく伸びるそうです。
皮膚感覚ってすごいと思いませんか?

ところで、私たちの祖先をずっとずっと20億年程さかのぼると、1個の単細胞になるわけですが、この1個の単細胞は目もない、耳もない,鼻もない、口もない。
だけど、生きてゆくために餌をとらないといけないし、危険な物からは逃れないといけない。
一体、どうやっていたのでしょう?

それは皮膚感覚です。皮膚感覚で周りの状況を感じ取っていたのです。私たちが殺気を感じるのも、この20億年前の皮膚感覚の名残ではないかと。
私は最近この皮膚感覚を研ぎ澄まそうと思っています。これを意識すると第六感に通じるような気がするのです。

何年か前に『糖鎖』が話題になりました。
核酸(ゲノム)、たんぱく質に続く第3の生命の鎖として、幅広い生物種に発現しています。
その多くが細胞表面の細胞膜、(果物でいえば皮の部分)を覆っていて、細胞同士のコミニュケーション、侵入した細菌等の制御をして免疫や神経機能、老化、ガン化、認知症等、多くの生命現象や病気に密接に関っていることが分かってきました。

私たちの身体は約38兆個の細胞で出来ていますが、その細胞1個が人間と仮定すると、肌のふれあいでお互いコミュニケーションをとり、また外からの悪い侵入者には肌で感じるセンサーが働きそれを阻止するわけです。
お手当とはよく言ったものです。
東洋医学では反射域と言って耳や足の裏には全身のツボが存在すると言われています。

肌の触れ合いはあなたの身体の細胞の糖鎖を元気にするかもしれません。
AIがどんなに発達しても、いのちは生み出せない。

いのちはぬくもりが育む。

大切にしよう皮膚感覚!!

Sally日記