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しあわせの種 11月

「ホメオスタシス」の矛盾

地球とは、一つの巨大な生命体である。

それは、ジェームズ・ラブロック博士が提唱した
「ガイア仮説」と呼ばれる思想です。

その仮説の根拠として、博士は、
 地球が「ホメオスタシス」を持つことを挙げています。
 内部の環境を一定に保とうとする「恒常性機能」です。
たしかに、地球の歴史を振り返るならば、
 この惑星の内部環境は、長い年月にわたり、
 温度や大気組成などが、一定に保たれていた。

そして、我々が、
 暑いとき、汗をかくことによって、体内温度を下げ、
 寒いとき、鳥肌を立てることによって、熱の消失を抑えるように、
 この「ホメオスタシス」は、まさに、
 「生命」を生命たらしめる特徴に他なりません。

しかし、そのことを考えるとき、
 我々は、不思議な矛盾に気がつきます。
「生命」は、
 常に一定の状態であり続けようとする
 「恒常性」という性質を持つ。

しかし、その一方で、「生命」は、
 現在の生物種を超えた生物種に変わろうとする
 「進化」という性質を持つ。

その矛盾に気がつくとき、我々は、
 それが、生命の姿であるとともに、
 我々の心の姿でもあることに、気がつきます。
現在の自分であり続けようとする、自我。
そして、
新たな自分へ脱皮していこうとする、大我。
心の奥深く、
 その葛藤があることに、気がつくのです。

田坂広志さんの風の便りから頂いたお便りです。心に響きました。
新たなる脱皮にはエネルギーが必要ですが、年齢を重ねると、体力、記憶、習得の衰えを感じ新しい事 への挑戦を躊躇してしまいます。

現状に満足しているのであればなおさらのこと、何も大きなリスクを冒してまで進む必要はないのが、一般的かもしれません。

私もその中の一人でした。
でも、心のどこかで成長したいという火種があり、現状維持では飽き足らない葛藤を抱えつつも、一歩が踏み出せませんでした。
皆さんはいかがですか?
この宇宙の法則は、常に進化向上ですから、心の奥底により良く伸びていこうという火種が灯っています。

成長したいという思いが引き寄せたのか、ぐずぐずしている私に与えられたのか、夫が設立したばかりの会社の取締役になり半年が過ぎました。全てが新しい事への挑戦。くじけそうになる時も頻繁。この歳になってと考えるのか、人生の中で最大のエネルギーを注げるチャンスと捉えるのかの日々葛藤。
そのような中で、一つ進歩したと感じるのが、心を客観的に見るようになった事。

以前、「喜び過ぎず、悲しみ過ぎず、淡々と」という言葉を聞いていたのですが、その言葉が、実感できるようになりつつあります。喜怒哀楽の感情は瞬間に現れますが、その後すぐ、第三者的になぜその感情が湧いてくるのだろうと眺めてみます。わたしたちの思考や、感情は、普段意識していない潜在意識が、目の前に起こった現象に対して反応して創り出されます。例えば心配性の人は潜在意識に心配の種をいっぱい持っているので、心配する必要のない事まで心配事として捉えてしまいます。

Happy な時には、物事を積極的なポジティブな思考でとらえることができますが、unhappy な時には消極的なネガティブ思考に傾いてきます。そのような時、自分の思考を観察することで、意識できない潜在意識の中にあるものの傾向が見えてきます。

先日、こんなに消極的な部分があったのかと思い知らされました。そして、その中には、日頃あまり意識しなくて見たもの、聞いたものが暗示となって潜在意識の中に入っていることを非常に強く感じました。
身体にとって良い食べ物、悪い食べ物の取捨選択はしやすいですが、心はかなり意識しておかないと何でも入ってしまいますね。

日々の顕在意識の生活が潜在意識の中に入り、その潜在意識が五感を通して入ってきた情報に反応して、日常を創り出しています。

様々な情報が飛び交う日常、意識的に情報を取捨選択し、また、自分の使う言葉、行動を常に積極的にすることで、周りの方そして自分自身にも最高のギフトを作ろう!!
起きる事は全てチャンスです。
嬉しくて有頂天の時も、悲しくて自分の心に揺れ動く時もあるでしょうが、どちらの時も、心を離れて観察してみてください。
嬉しい時は枝を大きく伸ばし、悲しい時は根を張ればいい。
枝葉の成長は根を広げ、根の成長は枝葉を広げることで幹が太くなる。

来月はクリスマスです。 最高のクリスマスプレゼントを作りませんか?

Sally日記